ハムスターは本当は賢くて活発です
ペットのハムスターは、
●か弱い。
●病気になりやすい。
●臆病。
などと表現されることがあります。
では、前項で述べた、
●一晩に数キロメートル走りまわり
●勇敢で
●活発で
●敵を警戒する優れた本能と習性を持っていて
冬には食べ物が少なくなってしまうような、
敵だらけの厳しい環境の中で逞しく生き抜いている野生のハムスターとは、いったい何が違うのでしょうか?
観察と実験の結果の答えは、実に簡単でした。
ペットのハムスターも野生のハムスターも同じでした。
≪か弱く、病気になりやすく、臆病なハムスターは、
ハムスターに問題があるのではなく、
これまでの飼育方法・飼育環境がそのようにしてしまっているのだということが解りました≫
ペットのハムスターが病気になる原因にストレスがあると言われます。
しかし、ストレスは眼に見えずに蓄積するのでストレスに侵されていることを、飼い主は気付かない場合があります。
そして、このストレスの多くは飼育環境から受けているということが重大です。
消化器の病気や皮膚炎などが発症したときは、既にストレスに侵されてしまった後であることは人と同じです。
私は強いストレスを与えてしまって、かわいいハム君を一晩で円形脱毛症にしてしまった
苦い経験があります。
幸いすぐ治りましたがこのとき、ハムスターがストレスによっていかに健康を損なうか、
どんな環境をストレスとして感じるかを真剣に観察し研究しました。
前項で、ハムスターに表れるストレスの兆候を述べましたが、改めて記載します。
ストレス蓄積の兆候は、
【初期段階】
●ケージなどを一心にかじり続けるなどの奇行が見られます。
●人を噛みます。
ストレスの無いハムスターにはこれらの症状はありません。
【重度】
●偏食・過食になります。
もともと備わっている〔必要なものを必要なだけ食べるというシステム〕が壊れます。
【危険】
●消化器や皮膚などの病気に対する抵抗力が低下します。
などとして表れます。
≪肥満もストレスから≫
ストレスを解消してあげたハムスターに食べ物を豊富に与えた実験では、
体格は良くなりますが、肥満には決してなりません。
余分に与えた食べ物は、せっせと貯蔵するようになります。
偏食もしません。
自然界で、食べ物が豊富にある場所のハムスターが肥満にならないのは、当たり前のことで、
もともとハムスターに備わっている【必要なものを必要な量だけ食べる】という自然のシステムがあるからですが、
ストレスはこれを壊してしまうのです。
≪ストレスに敏感な母ハムスター≫
母ハムスターが子育てをする場合、ストレスはさらに重大です。
母ハムスターが自分の子供を食べてしまう場合がある、と説明している飼育書があります。
その行動の報告と相談を受ける件数は意外と多く、心を痛めます。
それは、
●『ここでは、子供たちの安全を護りきれない』
●『全部の子供を育てるだけの食料が足りない』
のどちらか一方を母ハムスターが判断した時に起こる現象です。
前者は飼育環境が悪いことによるストレスであり、
後者は飼育方法(食べ物の与え方)の誤りによるストレスです。
母ハムスターがそれほど重大な決断をしなければならない大きなストレスを、
知らず知らずのうちに溜め与えてしまっている結果の悲劇です。
このようなストレスが発生しないように【地下の生活環境】を整えてあげると、母ハムスターは自分で育児室を作って、
すばらしい子育て本能を発揮します。
【これまでの飼育環境の問題点】 ≪ストレス消化ができないハムスターの家≫
ハムスターは、巣穴から出たら自動的にストレス状態になります。
このストレスはハムスターの警戒本能によるものですから、必要なストレスです。
そして、安全な巣穴に戻ってリラックスすることでこのストレスを消化し、バランスをとっています。
しかし、従来の飼育環境に見られる『ハムスターの家』では、ハムスターは、十分にリラックスすることができません。
そのために、ストレスを消化することができずに蓄積してしまいます。
≪ハムスターは地上の巣箱で寝る動物ではありません≫
現在の『ハムスターの家』と称されているものは、【地上の生活環境】に置くタイプです。
その多くの形状はリスや小鳥が好む形になっています。 どうしてこの形が【ハムスターの家】になってしまったのか?
この謎は後に解明します。
ハムスターの本能と習性とその行動を知れば、その形や機能が、ハムスターが求めている『家』とは、
とんでもなくかけ離れた『もの』であることが解ります。
【敵に襲われることは絶対に無い】ということを知る由もないペットのハムスターにとって、
地上で活動しているときに、敵に見つからないための隠れ場所程度の機能しか持たなく、
襲撃されたら食べられてしまうというストレスを感じてしまうのは明らかです。
一生の3分の2以上をリラックスして過ごすための家とはとても言えず、
地上の活動のストレスを癒すことなど、とうてい叶いません。
しかも、これらのほとんどの家が、空から中が見える(中から空が見える)大きな入り口を持っています。
実験で、
入り口の大きさが、ハムスターにとってとても重大な意味を持っていることがわかっています。
ハムスターは大きな入り口は嫌いです。
いや、好き嫌いの問題ではなく、命に関わる大問題なのです。
【実験】
同じ条件で入り口の大きさが異なった巣箱を与えると、ハムスターは小さい入り口の巣箱の方を必ず選びます。
この行動は、
●大きな入り口は、自分より大きな敵に侵入されるので危険だ!!。
●入り口が小さければ大きな敵に侵入されないので安全だ!!。
ということを本能が知っているのだと考えるとつじつまが合います。
この機会に、『ハムスターの家』と名づけて売っているメーカーさんには、
入り口の大きさを35ミリ以下(但しドワーフ系)にしていただければ、少しはハムスターが喜ぶと思います。
では、なぜ今の家でも喜んで入るか?
ハムスターにとっては、そこ以外に安心できる場所が他に無いので、
仕方なく、入っているにすぎません。
時には、家の入り口を何かでふさいで奥に潜んでいる姿も見ます。
入り口を塞ぐのはハムスターの防衛行動です。
そんなストレスの続く環境で、
寝室で熟睡することも叶わずに一生を過ごさなければならないハムスターは、かわいそうです。
以上のことは、様々な実験の結果から得た推論ですが、
実際に皆さんのハムスターが、
【自分が望む家が無いというストレス】を今の飼育環境でどの程度感じているかを
簡単に知ることが出来る
ハムスターのストレス診断のコーナーを設けました。
ハムスターの健康診断になりますのでお試しください。
【地上の生活環境】に置くタイプの『ハムスターの家』は、ハムスターが望む家ではないことは、
ハムスターのストレス診断で誰でも簡単に確かめることが出来ますが、『地下型の巣箱』を与えると、
その『ハムスターの家』では寝なくなることによっても証明できます。
【ハムスターが楽しく生活できる飼育環境】
≪ハムスターは『地下型の巣箱』で安心して熟睡することができます≫
ハムスターが習性と本能で行動することができる住まいを得ることは、
とても重要なことです。
ハムスターは巣穴の中の3大習性を持っています。
1.寝室に自分で寝床を作る習性があります。
2.トイレ室を決めて、巣のなかを
オシッコで汚さない、巣を清潔を保つ習性があります。
3.食料貯蔵室を決めて、食べ物をせっせと貯蔵する習性があります。
この3大習性の行動ができると、ハムスターはリラックスして、ストレスを消化します。
ストレスを消化した、ハムスターはとても活き活きとします。
≪安心のときと緊張のときを自由に選択できる環境こそストレスを解消します≫
このようにハムスターには、
食べ物を探したり回し車で運動をしたり水を飲んだりオシッコをしたり
繁殖のために相手を探したり縄張りの見回りをするなどの【地上の生活環境】と、
安心しリラックスして家の生活ができる【地下の生活環境】が必要であることが解ります。
この二つの環境を明確に分けた飼育環境を与えてあげることによって、
ハムスター自身が『今どちらに居るのか』を正しく認識できて、
『どちらに居たいのか』をハムスター自身が選択できるようになります。
このことによって、ハムスターは自らの意志で【地上の生活環境】に出て来ることが出来ます。
出たくなければ【地下の生活環境】つまり巣穴の中に留まっていれば良いのです。
ハムスターが自分の意思で行動できる飼育環境こそ、ハムスターが楽しく生活できる飼育環境です。
≪人に馴れるハムスターとは?≫
楽しく生活できる飼育環境で育ったハムスターが、飼い主にとてもよく馴れることがわかっています。
なぜ、良く馴れるのか?
もともとハムスターの好奇心はとても強く、しかも旺盛なことがわかっています。
ストレスでいっぱいの時には好奇心どころではなかったはずですが、
ストレスを消化して、心に余裕が出来たハムスターには好奇心が湧き出てきます。
そして、飼い主にその好奇心を向けるようになります。
試しに、外でカサッ・コソッと音を立てたとします。
すると気になって気になって確かめなくてはいられなくなって、巣穴から顔を出すようになります。
そのうち呼べば出てくるようになります。
安全な巣穴から出てこなければならない理由はひとつもないのに、
自分から出てくることを選択したということは、
飼い主とコミュニケーションをとりたいというハムスターの意思表示にほかなりません。
ここから先は、皆さま次第です。
【地上の生活環境】と【地下の生活環境】、この二つの環境を効果的に演出することが出来るようにしたのが、
『地下型の巣箱』です。
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