ホーム全ての目次

ハムスターの飼い方

ハムスターと仲良くなる例え話です

≪ハムスターと仲良くなる方法の研究報告です≫



このページは、
≪ハムスターと仲良くなるのは難しそうだ!!≫と感じている方
≪ハムスターと仲良くなれない!!≫と困っている方
に、解決のヒントにしていただけるかもしれないページです。

 ハムスターと仲良くなるまで、信頼関係を築くまでのパターンが、

人が人と信頼関係を築くまでのパターンと、とても良く似ているから、ハムスターを人に例えて見ました。


 仲良くなる「コツ」を見付けていただければ幸いです。


     文中の緑(※○)は、知っておくと良い知識です。
     文中の赤(※○)は、【仲良くなれない、失敗の原因】と解説です。






例え話に、しばらくお付き合いください。





【ハム田さん】と【大家さん】が仲良くなるまでのお話です。



登場人物

【ハム田さん】⇒ 『地下型の巣箱』に迎えた、またはこれから迎えるハムスターです。
≪性質・性格≫は、ストレスのある環境を極端に嫌います。健康を損なうことを知っているからです。とても活発で行動的です。ただし、とびっきり警戒心が強いので、知らない人を信用することをしません。「信頼出来ると確信した人だけ」をお友達にします。強い好奇心を待っていますがストレスがある間は潜在しています。この好奇心はストレスが無くなって心身ともに健康な時だけ顕在化します。


【大家さん】⇒ 皆さんです。『地下型の巣箱』=隣家のオーナーだから「おおやさん」=大家さんとしました。



お話の始まりです。

【ハム田さん】
 【大家さん】の隣に引っ越してきました。

【ハム田さん】
 引っ越し作業に大忙しです。
まず、家の安全確認をします。そして、寝室の部屋を決めて、寝る場所をまず作らなければなりません。健康のためにたっぷりと睡眠をとることが何よりも大切だと考えているからです。部屋の中を自分好みに快適に生活できるように、家作りに取り掛かります。

【大家さん】
 【ハム田さん】が困らないように、環境を整えておきました。それでも何か困ったことが起きないかと心配しています。

 

【ハム田さん】
 【大家さん】が近くに居ることは、気付いていますが、どんな人かわからないので、警戒はしながらも、まずは家の中を整えることに専念・集中しています。

【ハム田さん】
 数日後、家の中がすっかり整って快適になりました。食べ物も十分に貯えました。
 寝室は快適で安眠・熟睡できます。
家の外の環境がとても良いことは、誰もいない時に見て回って確かめました。
 ストレスもなく、快適で心身ともに健康な生活を安心して始目ることが出来ました。


↑ 自分で作った寝床で安心して、安眠・熟睡している【ハム田さん】

【ハム田さん】
 すっかりリラックスして、心に余裕が出てくると、潜んでいたとても強い好奇心が心の中に湧き出てきて、その湧き出てきた好奇心を【大家さん】に向けるようになります。

 
  • (※3)良い飼育環境が好奇心を顕在化させます。とても重要です。
 

【ハム田さん】
 耳を澄ませていると、【大家さん】が掃除をしたり、テレビを観たり、食事をしているのが分かりますが、自分のことは気にしていない様子なので、ひとまず安心です。

【ハム田さん】
 湧き出る好奇心がいよいよ高まって、【大家さん】のことが気になって気になって、姿を見てみたくなりました。玄関ののぞき窓越しに外の様子をうかがいます。


↑ 巣穴の下まで来て【大家さん】の様子をうかがっている【ハム田さん】

【大家さん】
 警戒心がとても強いという【ハム田さん】の性格を知っていたので、自分の方からコミュニケーションを取ることを控えることにしています。【ハム田さん】が自分のことを窓越しにうかがっているのは気付いていますが、≪知らん顔≫を装っています。

【大家さん】
 【ハム田さん】が玄関の外にいる時に、【大家さん】に気づいても、落ち着いて玄関に入って行った。前のような、あわてた様子で玄関の中に隠れてしまうような行動は無くなった。 【ハム田さん】
 【大家さん】が自分のことに無関心の様子をみてほっとしました。どうやら危険な人ではなさそうだということを学び始めます。危険の信号である、獲物を値踏みするような視線は感じません。


↑ 次第に、巣穴から乗り出してくるようになります。

【ハム田さん】
 【大家さん】がいる時に、玄関のドアを開けて顔を出してみました。

【大家さん】
 知らん顔です。


↑ しかし、【大家さん】が危険でないことを確信するまでは、この様に巣穴(玄関)の近くに居て、いつでも逃げ込めるように用心しています。

近くに巣穴が有るので、安心してコミュニケーションを始めることができます。

【ハム田さん】
 玄関から出てみました。もし、【大家さん】が変な行動を見せたら、すぐに玄関に戻れるので安心です。
玄関の中は誰も入ってこない安全な場所です。

【大家さん】
 それでも、知らん顔です。

【ハム田さん】
 姿を見せても【大家さん】が知らん顔をしているので、危険は無いようだと判断しました。



↑ 【大家さん】はヒツジのようだ、自分を食べようとするオオカミではないということを学習すると、【大家さん】が居ても巣穴に逃げ込まなくなります。
(この一連の写真はイメージです)

ステップ6終了です
 ここまでが、ステップ6 ≪皆さんと共存できることをハムスターが認識したことを確認しましょう≫
です。迎えてから3〜5日程度が標準です。





ここからが、ステップ8のコミュニケーションを始めましょう。です。



【ハム田さん】
 【大家さん】が危険でないことを学習しましたので、家の外で活動する時間が増えました。

【大家さん】
 遠くから「おはよう」とか「こんにちは」とかニコニコ顔で、優しく声を掛けるようにしています。
 時には、【ハム田さん】が外に出ている時にも、美味しい野菜などを近くに於いてあげます。

【ハム田さん】
 【大家さん】の動作や、手の動きなどから、【大家さん】が危険でないことを次第に確信するようになります。野菜などを置いてくれる手が危険でなさそうなので、手から直接いただくようになりました。




↑ キャベツでコミュニケーション 

【ハム田さん】
 【大家さん】の手が危険でないことしっかりと学習しましたので、美味しいものを持っている時には、自分から近寄ってきます。

【大家さん】
 手を不用意に動かして【ハム田さん】を怖がらせないように気を付けています。


↑ パスタでコミュニケーション

コミュニケーションには好物が一番です。食べきれない分は、おもち帰りします。

【大家さん】
 この頃は、声を掛けたり、食べ物を直接もらってくれたりで、【ハム田さん】とのコミュニケーションがとても良くなってきたことを実感しています。




ここから、ステップ9
『呼べば出てくる』オヤツ作戦を始めましょう。
です

【大家さん】
 今まで、外に出ている【ハム田さん】と食べ物を介してコミュニケーションを取ってきましたが、呼んだら出てきてくれるようになると嬉しいナと思っています。

 まず手始めに、玄関のチャイムを鳴らして、そこにお土産を置いておくことにしました。「ピンポ〜ン  ハム田さぁ〜ん・ハム田さぁ〜ん・出ておいでぇ〜、お土産もってきたからここに置いておくネ」と言う感じです。


↑ オヤツ作戦 始まり
【ハム田さん】を呼んで巣穴の側に「ヒマワリの種」を置いておきます。


↑ オヤツ作戦
  しばらくして、 【ハム田さん】が玄関を開けて、きょろきょろしていましたが、そこに置いてあるお土産に気が付きました。


↑ オヤツ作戦成功 
【ハム田さん】がお土産を受け取ってくれました。

この繰り返しで、呼べば出てきてくれるようになります。



これで、例え話を終わります。




ハムスターが自分の意志で出てくるようになったら、ゴールはすぐそこです。ハムスターと仲良くなる方法で仲良くなれます。




↑ まず、手が優しいことを学習させてあげましょう。 


↑ 手を通して飼い主と仲良くなります。 


↑ 誰でも簡単にこのようにできるのが『地下型の巣箱』の効果と目的です。 




以下は解説・補足説明のページです。






≪このページの主旨≫  

 仲良くなれる例え話を新設した理由

 『地下型の巣箱』方式の特長は、ハムスターと楽しくコミュニケーションが取れて、仲良くなれることにあります。
そして、仲良くなるのは簡単です。

 しかし、  簡単に、すぐに仲良くなれる方がいらっしゃる一方で、仲良くなれない方も時にはいらっしゃいます。

 『地下型の巣箱』で心身ともに健康に育っているのに、優しい気持ちで接しているのに、仲良くなれないという方にとっては、どうしてだろう?とお困りです。

 お困りのお便りを分析した結果、コミュニケーションの取り方に二つの原因があることが分かりました。
 一つは、距離の取り方です。ハムスターに対して、接近しすぎたり、遠慮して遠すぎたりです。
そして、もう一つが、タイミング・時間の掛け方です。
 急ぎ過ぎたり、反対に、ゆっくりすぎたりです。
 これらの問題は、ご相談を頂いても、距離の頃合い・時間の頃合いを適切にご案内するのがとても難しいことです。個々に状態が異なるからです。
 そこで、ハムスターを人に例えた、例え話でご案内することにいたしました。
 人の百倍も千倍も警戒心の強いハムスターですが、信頼関係を築くプロセスは、人と人が信頼関係を築くまでのプロセスにそっくりだから、ハムスターを擬人化して考えていただくと、解決するコツを掴んでいただけるかも知れないと考えたからです。
 しかも、ハムスターの性格はどのハムスターも一緒で単純ですから、人とのお付き合いに比べれば、ずっとわかりやすくて簡単です。
 その理由は、ハムスターの性格は【本能と習性】そのものですから、人のように気難しい人とか陽気な人という個人差がないことに因ります。
 コミュニケーションでお困りの方、なかなか仲良くなれないとお困りの方に、このたとえ話の中から、コツを掴んでいただければ幸いです。

 ≪好奇心が湧き出ていることが仲良くなれる条件です≫ 

 なお、ハムスターが飼い主を信頼する原動力は好奇心です。
この好奇心はハムスターが良い環境に居るときにしか、湧き出てきません。
『地下型の巣箱』はその良い環境をハムスターに提供するためのものです。
 心が幸せなハムスターでなければ、楽しいコミュニケーションを取ることができないのは、人もハムスターも同じです。
 ストレスなど心配ごとの無いハムスターであることが、コミュニケーションを取れる絶対条件であることは言うまでもありません。





(※1)【ハム田さん】の性格の追記  

≪ハムスターの性質は単純で分かりやすいから簡単です≫

 このページでは、ハムスターを【ハム田さん】と擬人化しました。
 人が相手の場合は、その人が社交的か?とか、人見知りをするか?など、ある程度はその人の性格を知る必要があります。
 10人10色と言うように一人一人に性格の違いがあるから対応の仕方が一人一人異なります。中にはお付き合いが難しい人もいます。
 しかし、ハムスターの場合は、性格が10匹1色で皆同じです。しかもとても単純ですから、マニュアルの通りに進めれば、どのハムスターとも仲良くなれます。
 ハムスターが単純なのは、性格が【本能と習性】に基づいているからです。
 コミュニケーションを取るときには、ハムスターの性格・性質つまり【本能と習性】を正しく知ってからコミュニケーションを取れば、とても簡単に仲良くなれます。
これが仲良くなるコツの一つです。
ちょっと忘れがちなのが、ハムスターは人の100倍も1000倍も警戒心が強いということです。このことを常に思い出してコミュニケーションを取ってあげれば、すぐに信頼してくれます。
詳しくは、  ハムスターの【性質】でご案内しています。 





(※2)ここまでの失敗例  

 ここまでに関わってしまうのが、一番多い失敗です。
ハムスターの性質が【極めて警戒心が強い】ということを思い出してください。
 飼い主は優しい気持ちがあって歓迎しても、ハムスターの方は、飼い主が危険かもしれないと思っている時期です。
優しい気持ちをすぐに受け入れてくれる子犬や子猫とは、ハムスターは全く違います。
このことは、以下で詳しく解説しています。
●迎えてすぐに可愛がってしまった⇒ハムスターの気持ち。脅威・警戒する対象として学習・記憶された。
●家作りの間に関わってしまった⇒。関わらないでくださいバリケードを作るなど、侵入警戒の行動を起こさせてしまった。
 いずれの場合も、コミュニケーションの開始時期を大幅に遅らせることになります。  ハム君に『嫌な人』と思われてしまったとしたら、誤解を解くのに日数が掛かります。 

【侵入禁止】と【トイレ掃除禁止の理由】この時点でのトイレ室の掃除がいかに次期早々であるか、【ハム田さん】の反応を想像していただければご理解いただけます。





(※3)良い飼育環境が好奇心を顕在化させます。  

 この時から、ハムスターの心にコミュニケーションを求める気持ちが生まれます。

 この見極めがとても重要です。
ハムスターの好奇心は、心身ともに健康なストレスの無いハムスターの心に顕在化します。
 この好奇心を湧き出させてあげることが、仲良くなるための絶対条件になります。

 住環境が悪く、安心して住める家もなければ、人間だってストレス状態になってしまいます。ストレス状態ではお友達を作る心の余裕もなくなります。ハムスターも人も全く同じです。

【見極め】
 ステップ5の見極めは、『巣穴の三大習性』の行動が実現できたこと。
 です。

【補足・重要】
 安心した状態だからこそ、人を信頼することが出来て、仲良くもなれるし、楽しくもなります。
 ハムスターも人と同じです。
 ハムスターを良い環境で育ててあげれば、信頼関係が築けるし、簡単に仲良くなれます。
 ハムスターを良い環境で育ててあげる研究の成果が『地下型の巣箱』方式です。





(※4)巣穴の効果  

 この時期に、振り向いたり、目が合ったりすると、猛ダッシュで巣穴に飛び込みます。 これが、ハムスターのコミュニケーションの初期の行動です。
この時期のコミュニケーションには巣穴が絶大な効果を発揮します。
ハムスターの巣穴近くの行動から、ハムスターの心を読み取ることができます。
ハムスターにとっても、もしもの時には飛び込める安全な巣穴があるからこそ、まだ信頼関係が築けていない飼い主とコミュニケーションが取れるという、大切な巣穴です。
このことは、巣穴のコミュニケーション効果で説明しています。

ここまでがステップ5です。ステップ5まで、【大家さん】の出番が無いことにお気づきでしょうか?
ここまでに【大家さん】が【ハム田さん】に関われば、警戒されてしまいます。
このことは関わらないってどういうことですかで詳しくご案内しています。





(※5)トイレ室の掃除を始めましょう  

詳しくは、ハムスターのトイレ対策【基本編】でご案内しています。

 この頃からトイレの『砂っ固』の交換を始めます。
手順は@巣穴を食べ物の器などで塞いでハムスターが巣穴に戻れないようにする。A素早くケースをどけて『地下型の巣箱』の中のトイレ室の『砂っ固』を回収して補給する。Bケースを戻して巣穴を開放する。巣穴が塞がってパニックになっていたハムスターが巣穴に飛び込んでいきます。 『砂っ固』の交換は3回目くらいからにしてください、1回目は、少し『砂っ固』を足すだけ。2回目は『砂っ固』を多く足してみます。3回目には濡れ固まった『砂っ固』を半分程度回収して補給するというように、ハムスターの拒否反応が出ないことを確認しながら勧めます。慣れたら、全取り替えで良いです。なお、『砂っ固』以外の物はいじらないことが大切です。




(※6)早い動きを警戒します  

 この時失敗するのが手の動きです。
次の動きが予測できないような動きをする手を極端に警戒します。素早い手の動き禁止です。
 馴れるまでのしばらくの間は、ゆっくりと動いて、手の次の動きがハムスターに予測できるように動かしてください。
 この時点では、例えハムスターの方から寄ってきても、手の平に載せるようなことはしないでください。アスリート数日の我慢です。
厳禁事項知識
 ケースの隅に追い詰めてハムスターを手に載せるようなことは厳禁です。ハムスターが手に載りたくなかったらいつでも、逃げられるように逃げ道を作りながら手に載せてください。
 こうすることで、手に載りたいのか?載りたくないのか?というハムスターの気持ちを知ることができます。これがコミュニケーションです。


 ハムスターと仲良くなるためには、
ハムスターの性質を正しく知ることがとても大切です。
併せて、ハムスターの性質もご覧ください。


トツプへ戻るホーム メニュー