ハムスターのトイレ

ハムスターのトイレ室作りの行動

ここでは、ハムスターが『地下型の巣箱』にトイレ室を上手に作る行動について詳しく述べます。

前項で述べた通り、ハムスターのオシッコ行動は本能と習性に支配されています。
『地下型の巣箱』はこのオシッコの行動を詳しく観察して、オシッコに関わる本能と習性を、 ハムスターが自然に発揮できるように設計した巣箱です。

ハムスターが『地下型の巣箱』を自分の家にして、トイレ室を作るまでの自然な行動の経過は下記の通りです。

トイレ室を作る行動 パターンT

≪パターンTの自然な行動の経過≫

経過1.地面に小さな穴を見つける。(ハムスターの飼い方Tステップ5)
経過2.穴を掘り広げて、下に『地下型の巣箱』を見つける。
経過3.『地下型の巣箱』の中を検査して、危険が無いこと、安全であることを確認し理解する。
経過4.『自分で見つけたんだ!!』と言う自覚の元で、 この『地下型の巣箱』を自分の家にするための行動を開始する。
経過5.5室あるうちの最も安全と思われる部屋を決め、そこに寝床を作る。
    ●通路一番奥の大部屋の、入って左側に寝床を作るハムスターが多いです。
経過6.安眠・熟睡することで、ストレスを解消して、健康になり、心に余裕ができる。
       経過7.食べ物を貯蔵する行動を開始、残り4室のどこか一室を安全と認識して貯蔵室に決める。
経過8.トイレ室を決める行動を開始、残り3室のどこか一室を安全と認識してトイレ室に決める。
経過9.【ハムスターの巣穴の3大習性】の行動ができた。
経過10.100%自分の聖域ができたという認識に至る。


【解説】
このときのハムスターは、初期段階から『地下型の巣箱』全体及び飼育環境の安全を認識しています。
ここは安全な場所だ!!『この中も100%自分の家だ!!』という認識です。
このときのハムスターには、自分の家の清潔を保つという本能と習性が正しく働いています。
これが最も自然な状態です。
初心者の方のハムスターでも このパターンTでトイレ室を作るのは約80%と予測します。
これに要する期間はおよそ5日から2週間ほどです。
簡単に出来てしまう場合と、長く掛かる場合とが有ります。
この結果は、『地下型の巣箱』を100%自分の聖域・自分の家という認識です。

トイレ室を作る行動 パターンU

≪寝室と貯蔵室とトイレ室を大部屋一箇所に決める例≫

経過5.ここまでは同じ。
経過6.食べ物を貯蔵する行動を始めて、寝室である大部屋に貯蔵する。
    ●食べ物を寝床の下に隠す行動が見られる。
経過7.トイレ室を寝室である大部屋の、寝床と反対側の隅に決める。
経過8.【ハムスターの巣穴の3大習性】の行動ができた。


【解説】
ほぼ自然な状態です。パターンTの残り20%のハムスターがこのパターンUです。
ここで、ほぼ自然とあえて表現しているのは、 飼い主目線では、未完成のように感じられるのですが、
ハムスター目線では、
安眠・熟睡することができるし、 【巣穴の三大習性】の行動ができていて、ひとまず安心の状態なのです。
ハムスターは、ストレス無く生活する基盤を得たわけで、巣穴の無い生活のストレスから開放されています。

≪では、なぜこの様な一室集中が起きるのでしょうか?≫ それは、
≪『地下型の巣箱』の安全を十分には認識していない≫からです。
主な理由は、

●外に敵(かも知れない)が居る。

●『地下型の巣箱』の中に侵入の跡がある。

の二つです。
よって、安全であるはずの『地下型の巣箱』の中の、 外『巣穴』から一番遠い奥の大部屋がより安全性が高いと判断しました。

≪貯蔵物を隠す行動≫は、近くに敵又は侵入者がいると、ハムスターが警戒していることの証の行動です。
この様に、隠す行動は、ステップ11以降のハムスターにはあまりみられません。
さらに強い警戒心を持っている場合には、≪入り口にバリケード≫を作る行動が見られます。
これも、ステップ11以降になる頃には自然に無くなります。
残念ながら、警戒の対象は、多くの場合が飼い主です。
≪なぜ、飼い主が警戒の対象になってしまうのでしょうか?≫
それは、ステップ10までのしかも、多くはハムスターを迎えたばかりの初期の段階で、 飼い主が自分のことを、ハムスターにマイナスの印象で学習させてしまったことが主な原因になっています。
例えば、迎えてすぐに可愛がってしまった場合などです。
飼い主は歓迎の気持で優しく接したつもりでも、ハムスターは恐怖を感じ、そのように学習してしまったかもしれません。

詳しくは ハムスターの気持で解説してあります。ご参照ください。

パターンUからパターンTへ移行

≪パターンUからパターンTへの移行で解決≫

パターンUは、時間とともにパターン1に移行して、安定します。
ハムスターは、寝室と貯蔵室とトイレ室を大部屋一箇所に決めたパターンUで 満足しているわけでは決して有りません。
この安定した状態が数日続くことで、次第に、『地下型の巣箱』全体が安全であることを認識し始めます。
そして、「なんか変だ!!」「もっと良い方法があるはずだ!!」と一生懸命考え始めます。
【家を清潔に保つ】という本能と習性が、次の行動をハムスターに促します。

すると、貯蔵室を別な部屋に移す行動が見られるようになります。
次に、トイレ室を別な部屋に移して、そこで安心してオシッコをするようになります。
この行動がパターンTへの移行です。

先のパターンTが約80%としたのは、この様にパターンUを極短時間ではあるが経由している例も含んでいます。
パターンTの場合にも、寝床の下に食べ物が隠してあったり、 大部屋の隅にオシッコの痕が見つかるから、パターンUを経由してパターンTに移行したのだということが分かります。



以上でお気づきかと思いますが、 パターンTもパターンUも、全てハムスターの世界だけで進みます。
飼育者が関わるのは、トイレ室に必要な準備をしてあげるステップ4までなのです。
つまり、ステップ10までは、ハムスターに一切関わらないことが、『地下型の巣箱』成功の絶対条件なのです。

トイレ失敗の例


トイレ問題は、この様に、

パターンTで解決する場合と、
パターンUを経由してパターンTに至り解決する場合の二つで、上手く解決するはずなのですが、
ハムスターに『地下型の巣箱』を初めて与えた方は、幾つかのシーンで、 トイレ問題にぶつかってしまい、ハムスターと対峙してしまう羽目に陥ってしまいます。

このことについて、ハムスターの飼い方のハムスターのトイレ対策で詳しく解説いたします。



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