まずはじめに、
オシッコの行動とトイレ室を作るハムスターの行動が、
本能と習性に因る行動であることを、共通の認識事項とさせていただきます。
このことは、
ハムスターのオシッコと
ハムスターのトイレ
で詳しくご説明いたしました。
●自然界で、地下の巣穴をオシッコだらけにして住めなくしてしまったら、
自分が困るわけですから、決してそうならないように、
巣穴にトイレ室を作って、そこだけにオシッコをして、
巣穴全体の清潔を保つ『本能と習性』がハムスターにはちゃんと備わっています。
このことから、
以上でお気づきいただけたかと思いますが、
前項で述べたパターンTもパターンUも、全てハムスターの世界だけで進みます。
パターンUのように、飼い主には、一見トイレ室設置失敗のように見えても、
本能と習性が命令しているトイレ室を設置する、というゴールを目指して、
ハムスターは考えて、行動しようとしている途中なのです。
トイレ問題は、この様に、
パターンTで解決する場合と、
パターンUを経由してパターンTに至り解決する場合の二つで、上手く解決するはずなのですが、
ハムスターに『地下型の巣箱』を初めて与えた方は、幾つかのシーンで、
トイレ問題にぶつかってしまい、ハムスターと対峙してしまう羽目に陥ってしまいます。
状態1
パターンUの典型です。入り口から一番遠い大部屋をまず寝室に決めて、寝床を作ります。
寝床の下に貯蔵を始めます。寝床から離れた隅をトイレの場所にしてオシッコをします。
状態2
オシッコが広がって、大部屋の反対側がびしょびしょになってしまった。
状態3
オシッコが貯蔵している食べ物や寝床まで進出している。
奥の一番大きい部屋の床に、あらかじめ『砂っ固』を撒いておく。撒き方は、床が見える程度で良い。
状態2までは静観してください。
困り始めるのはハムスターの方です。
「なんか変だな!!」
「このままじゃダメだ!!」
と言うように考え始めています。
このときの行動が、別な部屋をトイレ室にする行動です。
行動が起こらずに、状態3になってきたら、オシッコをしている場所に、『砂っ固』をほんの少し追加します。
ほんの少しと言うのは、侵入があったと悟られない程度にほんの少しと言う意味です。
次の日もほんの少し追加します。次の日もです。
『砂っ固』がオシッコを吸収するようになったら、とりあえず、この状態を続けます。
約1週間で、ハムスターが落ち着き、別の部屋に、貯蔵室とトイレ室を決めます。
【ご注意!!】『砂っ固』を一度に沢山入れて
【侵入された】と思われると、
マーキング攻勢が始まってしまい、アチコチにマーキングのオシッコをするようになってしまいます。
飼い主も困りますが、もっと困っているのはハムスターの方です。
飼い主とハムスターの闘いが始まってしまいますので、
『砂っ固』の投入はくれぐれも慎重にお願い致します。
そもそも例1が起きる原因は、ハムスターが周囲(飼い主も)が安全であることを納得していないことに因ります。
『地下型の巣箱』の中も5室全部を安全な場所とは考えていません。
『敵が入ってくるかもしれない』と警戒しています。
こういう心理状態ですから、巣穴から一番遠い奥の大部屋が、最も安全な場所となります。
必然的に、この大部屋に、まず寝床を作ります。
寝床が出来ると、安眠・熟睡することが出来ますから、ストレスも消化されます。
心理的に安定してきますので、貯蔵行動が起こり、トイレ場所の設定が起こります。
しかし、まだ他の部屋が安全であることを納得していないので、貯蔵もオシッコも、この大部屋で済ませてしまうのです。
このことはハムスターのトイレ パターンUで解説した通りです。
安眠・熟睡ができて、食べ物も豊富にあって、『地下型の巣箱』の生活が一週間ほど続くと、
自分の居る環境全体が安全であることを認識して、ハムスターの心理は平穏になります。
すると、他の部屋に関心を持つようになり、寝室を移したり、貯蔵室を移したり、トイレ室を新設したりと言う行動を起します。
これがパターンTの行動につながります。
状態1
トイレ無体策の部屋にオシッコをしてそこをトイレ室に決めてしまった。
状態2
そのトイレ室に『砂っ固』を投入するとか、シートを敷くなどの対応をしたところ、
また別な部屋にトイレ室を移してしまった。
『地下型の巣箱』全体の床に、あらかじめ『砂っ固』を撒いておく。撒き方は、床が見える程度で良い。
ハムスターにとっては、パターンTの行動なのですが、飼い主にとっては、
予想外の部屋をトイレ室にしてしまったので慌てます。
この行動の原因は、トイレ室の準備を警戒したことに因ります。
自分の臭いがするので安心したいのですが、敵又は飼い主(まだ安全とは学習していない)の気配を強く感じる。
ということです。
これが事例1の段階です。
事例2になれば、完全に侵入されたとハムスターが感じてしまうことは、もう既に皆様もお気付きのことでしょう。
ハムスターの反応は明らかです。
マーキングをして、
別な部屋をトイレ室にする。
です。
これも飼い主に対する警戒心がこの様な行動を引き起こしています。
1.飼い主のことを第一印象で、悪い印象に学習させないこと。←とても重要
迎えてから、ハムスターの飼い方のステップ10までは、
ハムスターに一切関わらないでください。なぜなら、ハムスターの方には、この時点で、飼い主と仲良くなる心の余裕は全くありません。生き残る為の環境確認で精一杯の心理なのです。
この件、詳しくはハムスターの気持を参照してください。
2.ハムスターが入ってきた入れ物のまま、飼育環境の中=【地上の生活環境】に
置いてあげてください。
このとき、入れ物から自由に出入できるように3mmφ位の穴を開けてあげる。
3.『地下型の巣箱』のトイレ室の準備は、自信が無い場合は、全室に薄く『砂っ固』を敷き詰めても良いです。
詳しくはハムスターの飼い方V・ハムスターのトイレを
参照してください。
4.ハムスターの飼い方ステップ5以降は、最低3日間、
できれば7日間、観察だけにして、一切ハムスターの家作りの邪魔をしないでください。
『地下型の巣箱』を与えた後、一週間ほど放って置いた。
その後確認したら、寝室の寝床も、貯蔵室も、トイレ室もちゃんと作っていた。
と言う報告を沢山いただきますが、実は、これが一番理にかなっています。
ハムスターが本能と習性の元に、落ち着いて行動できる環境を作ってあげたからです。
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