ハムスターの飼い方 U

   

ハムスターの飼い方 U

この ハムスターの飼い方 U は、
ハムスターの飼い方 T の続編です


目次

ステップ11●巣穴の中のハムスターを呼び出しましょう。
ステップ12●楽しいコミュニケーションは手のひらの上で、、、、。


ステップ11
●巣穴の中のハムスターを呼び出しましょう。


警戒心が強く、賢く、学習能力が高く、そして好奇心の強いハムスターは、 飼い主とのコミュニケーションエリアをステップ11の@からCのように、段階的に広げていきます。

決して急がずに、ハムスターのペースで進めましょう。



ステップ11の開始
【コミュニケーション開始・巣穴の中から飼い主を観察し始めます】↑

ステップ10が完成すると、ハムスターはとても落ち着いた状態になります。
自分で選んだ寝室に自分で作った寝床で安眠・熟睡できて、 食べ物も貯蔵するようになったハムスターは、自分の家を持ったことを認識して落ち着き、精神的に余裕が出てきます。

すると、本能の好奇心が次第に湧き出してきます(ステップ10までで好奇心が充分に醸成されているからです)。

この好奇心によって、飼い主のことが気になって気になって、確かめたくなった時。
このときがステップ11の開始時期です。

飼い主の声が聞こえると、巣穴の出入り口近くまで様子を見に来るようになったら、好機です。

さァ!!
いよいよハムスターとの楽しい世界をお楽しみください。


◎ハムスターがこのときに飼い主とコミュニケーションを取るようになるのは、
ハムスターが持つ習性の中の好奇心と勇敢さと学習能力の高さが、警戒心を上回るほどに顕在化してくるからです。

ステップ11を成功させるポイント ハムスターのこのときの心理を良く理解してあげましょう。
●もともと持っている極めて強い警戒心(これは常に持続しています)があります。
●食べ物を求める貯蔵の欲求があります。
●勇敢な心(臆病なら出てきません)があります。
●好奇心がますます旺盛になってきました。
●学習能力がとても高いです。
●そしてとても賢いです。
ステップ10を完了したハムスターには、様々な心理・能力が芽生えています。


ステップ11の初期
【コミュニケーション初期・巣穴から顔を出してきます】↑

巣穴の中から様子を窺い、好奇心が警戒心に打ち勝つと、巣穴から顔を出してきます。
危険を感じたら、すぐ巣穴に逃げ込める態勢を確保している状態手すから、まだ強く警戒している段階です。



方法2

●何度やっても巣穴から出てきてくれない場合には、奥の手のおやつ作戦があります。

一回の声掛けに好物のおやつをほんのひとかけら(いちごやチーズを5ミリ角位又はひまわりの種1個でも良い)を 巣穴の縁近くにおいて置きます。
すると、ハムスターは声とおやつの関係を学びます。
繰り返すうちに、警戒心が解けて、オヤツ無しで声だけでも、反応して出てくるようになります。
(何度やっても駄目なら、さらに何度もやってあげることをお薦めします)

【知識】 ハムスターは自然界において、食べられる側の動物です。したがって、警戒心がとても強いです。
さらに、ハムスターは、学習能力が高く、とても賢いことが解かっています。
したがって、怖い思い、嫌な思いをするとそれを記憶してずっと警戒します。
よって、角に追い詰めて掴むなどと言う行為をせずに、ハムスターの方から寄って来るまで待ってあげることが、 ステップ11を成功させる、さらにステップ12に進む最も早い方法。つまり仲良くなる近道です。

【注意】 ステップ1以降、ハムスターを迎えたときに可愛がるなど触ってはいけないと言うのは、
ハムスターが怯えている時期に接触することによって、 ハムスターが飼い主をマイナスのイメージで記憶してしまうかも知れないからです。
「怖かったけど、本当は優しいんだ!!」と学び直してくれるまでに、とても長い時間が掛かることになるからです。

ステップ11の中期
【コミュニケーション中期・出てきます】↑

Aで飼い主が危険でないことをすぐに学習すると、Bのエリアまで出てくるようになります。

皆さんの前に、全身を見せてくれたら、もう、成功はすぐそこです。


このときは、まだ、手を差し伸べることは控えた方が良いです。
手が危険でないことを学習してもらうのはステップ12にしましょう。
今は、優しい声を掛けて、 飼い主のことを臭い、声など、全ての感覚器官に記憶させます。


ステップ11の発展期【コミュニケーション発展期】↑

飼い主が危険で無く、安全であることを学習すると、

呼べば外に出てくるようになります。 楽しくコミュニケーションを取って、ますます仲良くなることが出来ます。

●ハムスターによっては、ここ、ステップ11のCまで一気に進む場合もあります。
ステップ10までに飼い主のことを良く観察して、危険でないことを充分に理解し学習している場合です。

この様に、ステップ11を終了したハムスターは、飼い主を噛むような事はありません。


ステップ12
●楽しいコミュニケーションは手のひらの上で、、、、。



方法1 

●呼び出して仲良くなる方法。

○声を掛けながら、おやつを載せた手を差し伸べると、手からおやつをもらうようになります。
○おやつの位置を少しづつ手のひらに移動させると、手のひらに乗ってくるようになります。
○初めは、おやつを受け取るとすぐに頬袋に入れますが、慣れてくるとそこで食べるようになります。
○さらに慣れてくるとおやつ無しでも手のひらに載るようになり、リラックスして身繕いなどを始めます。
○両手で包み込んであげればさらにリラックスしてくれます。

方法2

●【地上の生活環境】に出ているハムスターに近づいて仲良くなる方法。

まず、警戒心を刺激しない近づき方です。
巣穴から出ているときに、ハムスターに近づく場合には、遠くから声を掛けながらゆっくりと近づいてあげます。
【安全であることを納得させましょう】
近づいてくる動物は敵だろうか?味方だろうか?を、判断する時間の余裕をハムスターに与える程度の遅さです。
1日目・2日目位は、とりあえず急いで巣穴に逃げ込む、という行動を取りますが、 飼い主がゆっくり近づいてくれるなら、巣穴に逃げ込むまでの間に、飼い主を観察しながら避難することができます。
回を重ねるごとに、あわてて逃げ込まなくてもよさそうだと言うことを学びます。一歩前進です。
近づいても巣穴に逃げ込まなくなったなら「敵では無さそうだ」と学習した証拠で、また一歩前進です。
接するときもすばやい動作は禁止です。
優しく声を掛けながらゆっくりゆっくり手を出して、おやつを差しだして、受け取ってくれれば、 初めてのご挨拶ができたことになります。また一歩前進です。
なお、ゆっくり近づくのは、そろりそろりと近づくのとは違います。
そろりそろりと近づいて来る者、それは自分を食べる敵の行動です。

【知識】
【自分のスピードより遅い者には警戒心を緩めます。】
接するときの動作スピードは実はとても重要です。
すばやい動作は禁止です。ハムスターのような動物は、自分のスピードより動作の遅い者には警戒心を緩めます。
スローモーションのようにゆっくり動くことで、警戒心を和らげることが出来ます。

この方法1・2の行動を繰り返すことによってハムスターは飼い主への信頼感を持つようになります。
危険ではないことを学び安心するとハムスターの行動は驚くほど積極的になってきます。
ハムスターは臆病でなく勇敢であることが分かります。
ハムスターはとても賢い動物です。犬のような賢さと記憶力を見せることがあります。
信頼関係ができて仲良くなると『地下型の巣箱』の中に入っても警戒しなくなります。


【別の目的で近づいてくる場合があります】

コミュニケーションを望む行動とは異なる場合があります。
上記のステップを経なくても、手からおやつをもらったり腕に登ってきたりするハムスターが居ます。
この行動は、食べ物の確保、逃げ道を探すなどの目的の行動のためです。
飼い主とのコミュニケーションを目的にした行動とは異なります。
ステップ12との違いの見分け方は、おやつを受け取るとすぐ頬袋に入れて持ち帰る。
腕にはしゃにむに登ってきて何とか逃げ出そうとするなどで判断できます。
この行動で仲良くなれたと勘違いしないでください。
警戒心よりも勇敢さが上回った行動であり、飼い主とのコミュニケーションを求めているわけでは有りません。
≪まとめ≫

この章で紹介する【ハムスターと仲良くなる方法】は、二つの要素で構成されています。
◎第一の要素は、
≪飼育環境が良いこと≫つまり、≪良い飼育設備で正しく飼育されていること≫です。

ハムスターと飼い主が仲良くなれるのは、ハムスターにとても強い好奇心があるからです。
この好奇心は、良い環境で育っているハムスターの心に自然に湧き出ます。
つまり、ハムスターと仲良くなるためには、良い飼育環境で飼育してあげることが絶対条件です。
【地下の生活環境】と【地上の生活環境】を繋ぐ巣穴の存在は重要です。
この第一の要素は、ハムスターの飼い方のステップ10までに完成させます。
詳しくはハムスターの飼い方 T を参照してください。

◎第二の要素は、
≪ハムスターの好奇心に正しく応えてあげること≫つまり≪正しい接し方≫です。
ハムスターの好奇心に正しく応えてあげると、ハムスターに飼い主への信頼感が生まれます。
この信頼感によってハムスターと仲良くなることができます。

飼い主が帰宅すると巣穴から出てきて迎えるなどの行動が見られたら、飼い主を信頼している証であり、 ハムスターの方からコミュニケーションを求めている証です。おやつを少しあげるなどで応えてあげてください。

≪解説≫

仲良くなることが出来る、ペットとして飼育できる最も小さい哺乳動物、 それがハムスターです。


ハムスターを良く観察すると、学習能力がとても高く賢く勇敢で、その上に好奇心がとても強いことがわかります。
ハムスターと飼い主が仲良くなれるのは、ハムスターにもともと備わっている【とても強い好奇心】があるからです。
活き活き楽しく行動しているハムスターには心の余裕ができて好奇心が本能的に湧き出してきます。
この好奇心がハムスターにあるからこそ、まず飼い主を観察し、そして近づき、 やがて接して、飼い主を信頼し、仲良くなることができるのです。

●ハムスターの好奇心に正しく応えることは、難しいことではありません。
勇敢で、警戒心がとても強く、学習能力が高いというハムスターの性格を念頭おいて接すれば誰でもできます。
ポイントはハムスターの警戒心を刺激しないようにしながら、好奇心の方を上手に刺激することです。
そのために
●人が近寄っていくのではなく、ハムスターの方から近寄ってくるようにすること。
●人のペースでなく、ハムスターのペースで仲良くなること。
●そして、成功の早道は、ハムスターよりゆっくりした動作で応えてあげることです。

≪ハムスターの心理の成長過程≫
ハムスターを迎えてから仲良くなるまでのハムスターの心理の成長過程を、 飼育方法の基礎<ハムスターの迎え方>の各ステップの流れに遡って説明をします。

ステップ1からステップ10まで
リラックスできる環境が整います。
●自分の家を認識します。
●聖域である自分の家で安眠・熟睡しリラックスするようになります。
はじめの一週間は、自分の家作りに専念しています。寝室に寝床を作り、 トイレ室を設け家の清潔を保ち、貯蔵室を設けてたっぷりと食料を貯蔵します。
【これは巣穴の三大習性を実現しようとする本能と習性による行動です】100%ハムスターの世界です。
したがって、ここまでの過程に、飼い主が介入することはありません。(介入すると失敗の原因になります)
詳しい対応方法は、ハムスターの飼育方法 ハムスターを迎えて一週間の飼育方法 を参照ください。


【重要】【その他の参考事項】

間違えやすいことへのアドバイス

このアドバイスは何度か重複しています。しかし、誰もが最も陥り易いことなのであえてもう一度ここに記載いたします。

迎えてからステップ10までの期間中は、ハムスターの方から近づいてきても、 手に載せて可愛がるなどと言うことを一切しないことが肝心です。
なぜなら、迎えたばかりのハムスターは恐怖や心配でいっぱいの混乱期であり、 ストレスでいっぱいの最悪な精神状態だからです。
この時期に飼い主に近づいて来たり、手によじ登ってくるのは、逃げ出したいとか、食べ物が欲しいなど、 生きる本能による行動である可能性が高く、飼い主に愛情を抱いて、コミュニケーションを望む行動とは異なります。
このときのハムスターを愛撫したとしても、ハムスターにとってはそれを愛情と感じる余裕がありません。
かえって、「弄り回されて、食べられちゃうかと思った、怖かった」と感じ、
愛撫したことによって怖い・嫌いなど間違った飼い主の印象、悪い印象を記憶し・学ばせてしまうかもしれないからです。
この時期は直接の接触はガマンです。
もし近づいてきても無視する方が、かえって危険で無いことを学ばせ、安心させて好奇心を高める効果が有ります。
この時期はハムスターとの接触は極力避けることが、ステップ11以降で仲良くなるための早道です。

【特に初めてハムスターを飼育する方にとって】ハムスターが手に登ってきたとき、 仲良くなりたくて登ってきたのか、逃げ出したくて登ってきたのか、違いを見分けることが難しいので、
関わりを避けた方が、後が楽です。

ステップ11の頃
周囲を観察し受け入れる余裕が出てきます。
●心に余裕ができて、周りの状況に関心が及ぶようになります。
●人の生活音や振動やにおいが無害であることを学びます。
●人の世界と共存する用意ができます。
衣食住(衣はありませんが)が安定すると、心に余裕が生まれるのは人と同じです。
この時期は、ハムスターが来ておよそ1〜2週間目あたりです。 慎重なハムスターによっては1ヶ月ほど掛かる場合もあります。
人の話し声、テレビの音、掃除機の騒音、足音、振動、においなど様々な環境情報がハムスターに届きます。
ハムスターは、危険な音、危険で無い音などを学びます。
例えば掃除機の騒音を「やかましいけれど侵入されるわけでもなく危険な音では無い」と学びます。
学んだハムスターは、近くで掃除機の音がしていても、寝室の寝床で平気で熟睡できる様になります。
テレビの音や音楽なども危険でないことを学びます。
反対に、そろりそろりと近づいて、『透明な観察板』を開け侵入するようなことをすると、 このことを学習して、そろりそろりの気配だけで警戒態勢をとる様になってしまい、 警戒すればマーキングをします。次第に『地下型の巣箱』を危険な場所と学んでしまいます。

ステップ11の頃のハムスターの行動

始めの頃は、みんなの起きている時は出てこないで、夜中にだけ行動します。
これはハムスターの正しい行動ですから、心配は不要です。かえって好ましい状態です。
『地下型の巣箱』の中では寝てばかりいるわけではありません。
『地下型の巣箱』の中でリラックスしながら環境音などを学び、だんだんと回りの環境に慣れてくる時期です。
【地上の生活環境】を掃除したり水を替えたりするときに、『地下型の巣箱』の中にいるハムスターに優しく声を掛けるなどします。
引き続き、ハムスターとの直接接触は行いません。
『透明な観察板』越しの観察は定期的に行い、ハムスターの『地下型の巣箱』の中の行動を良く観察してください。
しかし、ハムスターが中にいるときに『透明な観察板』を開けることは厳禁です。
100%の聖域を侵すことになり失敗します。

次第に
ハムスターに持ち前の好奇心が湧き出てきます。
いよいよ人に接近して学ぶ心の態勢が整いました。

名前を呼んでみます。

名前を呼ばれたハムスターは危険でないことを納得すると巣穴から顔を出し、やがて、出てきます。
これが【対等なコミュニケーションの始まり】になります。
なぜなら、ハムスターには、≪嫌なら出てこなくても良い≫という安全な場所と自由な選択肢があるからです。
聖域が保証されているのに、自分の意思で出てきたということが、 ハムスター自身もコミュニケーションを望んでいる証です。

【名前を呼んだら巣穴から出てきた!!】

出てきたら飼い方Uの成功です。おめでとうございます。

さあ、対等のコミュニケーションの関係が出来上がりました。
これから、可愛いハムスターとの楽しい世界が始まります。



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