ハムスターと仲良くなるために、迎えたばかりのハムスターには、一切関わらないことが大切なのですが、ここではその理由を詳しくご案内しています。

関わらないでください

迎えたばかりのハムスターに関わらない方が良いのはなぜですか?  ハムスターのQ&A

【ツバメの巣作りの例でご説明いたします】
 『ここは安全な場所だ!!』と判断したツバメは、一心に巣作りを始めます。
そして独特の形の巣(ひなたちのための家)を作ります。

『地下型の巣箱』をもらったハムスターも、『ここは安全な場所だ!!』と判断すると、ツバメとまったく同じく一心に家作りを始めます。

ツバメの巣作り中に、もし人が手伝ったりすれば、巣作りを止めてどこかに行ってしまいます。

ハムスターも同じです。
巣作りに専念しているときにもし皆さんが関われば、逃げることが出来ないハムスターは、どうして良いかわからなくなり混乱します。
「ここは良い場所ではない!!」と考えます。そして、皆さんの優しさを知る前に、皆さんを警戒することを先に学んでしまいます。

この、良くない出会い、悪い印象を与えてしまうことが、ステップ8以降で仲良くなる過程の大きな阻害原因になります。 これが、
関わってはいけない理由です。

迎えてからステップ7までのおよそ一週間は、ハムスターに関わらないことが、仲良くなれる、一番簡単・確実な方法だからです

●関わらない期間はステップ7までです。
●ステップ8以降は、今まで以上にコミュニケーションを取ってください。
●この方法で、誰でも仲良くなれます。

ハムスターと仲良く
↑ この様に、ハムスターと信頼関係が築けます。
しかし、このように仲良くなるには、まず、ハム君との共存関係を作ることが前提になります。

ステップ7までのおよそ3日~1週間の間は、ハムスターに関わらないことです。

その理由は

≪飼い主のことを共存できる人(動物)であることを、ハムスターが学習・納得することが、仲良くなれる絶対条件だからです≫

ところが、初期段階で関わってしまうと、共存関係を著しく損なってしまい、
ハムスターに嫌われてしまうからです。

 これはどういうことかと言いますと、

迎えたばかりのハムスターには、皆さんの優しい気持ちを知る心の余裕が全くないからです


 皆さんが『可愛い、優しくしてあげよう』と、どれほど思ってお世話しても、その気持ちは、この時のハムスターには全く伝わりません。

その理由は、

①知らないところに連れてこられたハムスターの心は、怯えや恐怖でいっぱいいっぱいだからです。(このことはハムスターの気持ちで詳しく説明しています)

②そして、ハムスターの頭の中は、見つけた『地下型の巣箱』を自分の家にすることに専念して、飼い主に関わる余裕などありません。

③さらに、哺乳類の中でも最も警戒心が強い動物だからです。

  この時のハムスターは、周りの脅威を警戒しながら、自分の家作りに専念しています。
   ということで、飼い主の行動から脅威を感じさえしなければ、家作りに100パーセント集中できますから、新ステップ7の到達が早くなります。『地下型の巣箱』をもらったハムスターは嬉々として家づくりに専念しますから、一晩でステップ5まで進む場合もあります。
迎えて3晩目にはステップ7に到達する場合もあります。
 しかし、もし、この間に、飼い主が関われば、ハムスターは家作りに集中できなくなり、脅威を感じれば、マーキングをするとかバリケードを作るなどの侵入警戒などの警戒行動を起こします。
 当然のことですが、新ステップ7の到達が数日遅れます。

 ハムスターはとても賢いので、この時に感じた脅威と、この時の飼い主を結び付けて学習してしまいます。


 この時の関わりが、飼い主に対するハムスターの第一印象・先入観になってしまいます。

●  初めて会った時の印象が悪いと、仲良くなるのに、余計な時間が掛かってしまうのは、人の場合も同じですネ。もしかすると、仲良くなれないままになってしまう場合すらあります。

≪では、どうしたらよいか?その①≫

●『地下型の巣箱』をあげたら、観察するだけにして、ハムスターに家作りに専念させてあげることです。

 自分の家を持つことは、巣穴の生活を確保することは、ハムスターにとって、ハムスターとして健康に安全に生きるための絶対条件です。
 『地下型の巣箱』をもらったハムスターの嬉々とした行動がそのことの何よりの証です。そして、家作りの行動は【本能と習性】に突き動かされている行動ですから、一心不乱です。
家作りはハムスターが全部自分でしますから、飼い主の手出しは無用です。

 しかも、この頃には、ハムスターは『巣穴の三大習性』の行動が実現できて、自分で作った寝床で安眠・熟睡できるようになって、ストレスも無くなります。
 心に余裕が出来てくると、ハムスター独特のとても強い好奇心が湧きだしてきて、その好奇心を皆さんに向けるようになります。
●これが新ステップ7のころ、早くて三晩目、遅くても1週間くらいです。

≪では、どうしたらよいか?その②≫

●飼い主と共存できることをハムスターに学習させてあげるだけでよいです。

≪共存とは≫

 共存とは、ハムスターにとって、飼い主が羊や馬と同じで自分たちを食べることは絶対にないので、皆さんの近くで活動しても危険なことは無いと、安心させてあげることです。
 ハムスターは、迎えた当日から、外に人(動物)がいることを察知しています(飼い主という概念はありません)。
そして、近くに人が居ても、『地下型の巣箱』の中に居れば安全だということすぐに学びます。
 警戒心がとても強いハムスターは、飼い主が外にいる初日は、『地下型の巣箱』の中に潜んでいて姿を見せませんが、巣穴の中から、外にいる飼い主が自分を食べる危険な存在かそうでないかを、足音や、話し声や、臭いなどから必死に探っています。 飼い主が、巣穴に、
●足音を忍ばせて、そおっと静かに近づいてきたり、
●出てきたハムスターをじっと見つめたりすれば、
キツネ
美味しそうな獲物を狙うように、
自分のことを、美味しそうにじっと見つめる(狙う)キツネのように、
自分食べる敵と思いますので、益々警戒してしまいます。

飼い主が、巣穴の近くで、
●音を立てて歩き回ったり、
●ハムスターが姿を見せても、気にもしなかったり、
●チラッとは見ても、狙うように、美味しいものを見るように、見つめることがなかったり、
●時々声を出すようなら、メェ~ッと啼くようなら、
羊
 皆さんがあたかも羊のように行動しているなら、飼い主が「自分のことを食べることはない」と理解し安心します。 ◎そして、飼い主のことを、大自然の中の羊と同じように共存できると感じます。 ●お分かりのように、飼い主が羊のように振る舞えばよいのです。
これが、関わらないということです。
共存することができることを確信するから、

警戒しながらもコミュニケーションがはじまります。

やがて、信頼関係が築かれて、仲良くなることができます。

 飼い主が居る時でもハムスターが巣穴から姿を見せるようになるのは、ちょうどこの時期です。
≪ハムスターが飼い主ととても仲良くなれるのは、ハムスターの特長である、とても強い好奇心があるからです。≫
 『地下型の巣箱』で心身ともに健康に生活しているハムスターにはこの好奇心が湧き出てきます。
 ハムスターは、この好奇心に突き動かされて、皆さんのことが気になって気になって、ハムスターの方からもコミュニケーションを求めるようになります。

関わるのはこの時からが良いのです。ハムスターはお友達を求めてくるのですから、、、。
楽しくコミュニケーションを始める時が熟しました。
 始めるにあたって参考にしていただける項目は、
●ハムスターの気持ち
●オヤツ作戦
●巣穴の効果
●ハムスターの飼い方Ⅱ仲良くなりましょう
●呼べば出てくる
●それでも、時々、『新ステップ7に到達できない』という方から相談があります。
『地下型の巣箱』 失敗の分析と、失敗しないための予備知識



≪対象のハムスターと回答者≫
● ここは、『地下型の巣箱』方式で飼育しているハムスターを対象にしております。
※『地下型の巣箱』に住んでいないハムスターには該当しない場合がありますので、ご注意いただきたくお願い申し上げます。

● このQ&Aは、『地下型の巣箱』入澤二郎が責任を持って回答しております。