ハムスターを2匹飼うことの弊害についてご案内します。ハムスターは1匹だけで生活する【本能と習性】を持った動物だということを知ってあげましょう。 ハムスターQ&A
このホームページは、ハムスターを心身ともに健康に飼うことを主要な課題としています。ハムスターの健康を害する主要因が
ストレスであることは見逃せません。
●ハムスターに深刻な影響を及ぼすストレスの一つに、2匹で飼われていることによるストレスがあります。ハムスターを詳しく観察すると、
2匹飼いのストレスはとても大きくしかも鬱積することが解ります。
≪目次≫
§5.2匹飼いの弊害
では、一つの部屋に飼育ケースを二つ置いて2匹を飼育したらどうなるでしょうか?
先に飼われていた1匹は、自分が飼われている空間には自分だけが居ますので、1匹の時には縄張り争いのストレスは、当然ですがありません。
2匹目が来ると、臭いと音から、自分の縄張り(一部屋が縄張りになります)が侵されたことを知ります。そして、強いストレスが生じます。
お互いは臭いでどちらが強いかを知ることになります。
強い方は、弱い方を追い出そうとします。この部屋から出て行くよう、威嚇します。
弱い方は、強い相手の縄張りを認めて、この部屋から出て行こうと思います。
【強い方のハムスターのストレス】
強い方は、弱い方を追い出したいのにいつまでも居座っているのでイライラします。これがストレスになります。
ハムスターのこの時の行動はマーキングです。1匹の時には見られなかったマーキングが頻繁に見られるようになります。
【弱い方のハムスターのストレス】
一方の弱い方は、この部屋から出て行きたいのに、出て行くことが出来なくて、大きなストレスを感じます。毎日毎日このストレスに晒されて、病気の引き金になる場合があります。
強いストレスを感じ過ぎて、死んでしまったと思われるケースの報告もあります。
【飼い主とのコミュニケーションが取れない】
2匹飼いをすると、ハムスターは縄張りを守ることと、相手のことで頭がいっぱいになってしまいますから、心の余裕がなくなります。飼い主とのコミュニケーションの優先度が著しく低下し、馴れにくくなります。
つまり複数飼いすると、
① ハムスターのストレスの原因を作り、
② ハムスターを病気にしてしまう危険があり、
③ しかも飼い主に馴れにくいということになります。
【雄と雌を飼った場合】
以上は2匹が同性の場合ですが、雄と雌の場合にはさらに行動が複雑になります。
異性の場合でも、通常は2匹飼いの弊害が出ますが、一たび雌の発情期になると、お互いの行動、特に雄の行動が激変します。
雄の方が何が何でも雌に会いに行こうと、必死の行動を起こします。
二匹を結びつけようとする自然の力が働くからです。
普段なら飛び越えられないケースから外に出てしまったというのはこの時です。ハムスターが飛んだのではないかと思うほどです。
お互いを求めて、すぐそこに居るのに会えないパニックになります。
この期間の2匹は、何が何でも相手に会うための必死の行動を続けます。
このストレスは相当なものですが、
逢えないことでさらに大きなストレスを与えてしまいます。
当ホームページでは、このような可哀そうなことをさせない様に皆様にお勧めしています。
また、逢わせれば交尾しますので10ほどの新しい命の責任を飼い主が持つことになります。