ハムスターのストレス

ここは、ハムスターが楽しく生活できるように飼育するホームページです。

ハムスターのストレス

ストレスの無い飼育環境を作るために、ハムスターのストレスがどういうものであるかを、まず、野生のハムスターから学びます。
ハムスターも人と同じように、ストレスが健康を害する大きな要因になっていることが解りました。
そして、ハムスターがどんなときにどのようなストレスを感じているか解明できました。
このストレスを無くしてあげると、ハムスターは楽しく生活するようになり、健康になり、活発になり、 心に余裕を持つようになることが解りました。

心に余裕ができると、もともと好奇心がとても強いハムスターは、その好奇心を人に向けるようになります。


このとき、ハムスターの好奇心に正しく応えてあげると、ハムスターは飼い主を信頼する様になります。
ハムスターと仲良くなるのはこのときからです。
仲良くなる方法は【ハムスターと仲良くなる方法】をご覧ください。

   
【 野生のハムスター 】

ハムスターがどんなときに何からストレスを感じているかは、
野生のハムスターの生態を詳しく調べることで解明することができました。
捕食者であるフクロウなどの襲撃から逃れることができる最高度の警戒能力がハムスターには備わっています。
この警戒態勢は、地上にいる間は途切れることなく続きます。
この警戒態勢そのものがハムスターの最も大きなストレスになります。

≪ハムスターの生態≫


    自然界に生きるハムスターは一晩に数キロメートル、時には20キロ メートル以上走り回ると教えられても、この小さくて胴長短足の体型からはなかなか信じることが出来ません。
ですが、よくよく観察してみると、厳しい自然を生き抜く野生のパワーが確かに見えてきます。
 ハムスターは巣穴にすんでいて夜に巣穴から出て活発に活動し、
夜明け前には巣穴に戻ってしまいます。


ハムスターが棲息している環境は砂漠に近い乾燥地帯で、 四季の変化も激しく、食べ物がいつも豊富にあるようなところでは無く、とても厳しい環境です。
そこで、食べ物が無くなる冬に、 飢えて命を落とさないために、自分が食べられて命を落としてしまうかもしれない危険を冒して、
巣の外に出て食べ物を探し、採取して、持ち帰り、 大量に貯蔵しておくという本能が備わっています。
巣から遠く離れた場所で食べ物を見つけたとき、 『ほお袋』が運搬手段としての大切な役目を果たします。
『ほお袋』に大量に食べ物を詰め込んだハムスターのでこぼこ顔は、 生き抜くための、野性の本能のあかしなのです。
巣穴には、そうして集めた食料を貯めておく貯蔵室があります。


上空警戒中1 ≪天敵≫
   ハムスターは食物連鎖のうち、もっぱら食べられる側にいる哺乳動物ですから、 地上に出ているときには、周りは天敵だらけです。
特にフクロウなど夜行性の猛禽類は、空から突然襲ってくる恐ろしい存在です。
ハムスターは、敵に遭遇する前に自分の方が先に気付いて隠れるしか生き延びる方法がありません。
ハムスターの眼が上向きについているのは上空を警戒するのに都合が良いためだと言う説に納得します。
「上から掴まないようにしましょう!」という注意書きが飼育書に見られる通り、 ハムスターにとって自分を上から掴んでくるものは「自分を食べる恐ろしい敵!」 と認識する本能があることを知っておくことが大切です。
ハムスターは決して臆病な動物ではありません。
警戒心が高度に発達した、活発で注意深い、とても賢い動物です。
だからこそ天敵だらけの大自然の中で生きていくことが出来るのです。


【上写真】
【実験と観察1】これは、隠れるところがない草原に放したハムスターです。
背を低くして、耳を立てて、眼を見張る本能的な警戒態勢をとっています。
とても緊張した様子が観察できます。
この姿はとても強いストレス状態を表しています。(皆さんはこのような実験はしないでください)



上空警戒中2 ≪巣の外のストレスと巣の中の安心≫ >
ハムスターにとって地上は、いつ命を落とすかもしれない、極めて危険な場所なのです。
しかし、生きていく為には出て行かなければならない、絶対に必要な場所でもあります。
このように、ハムスターは巣の外に出ているときは、本能で最高度の警戒レベルを維持しています。
巣穴の外に出ているときが最高に緊張しているときであり、最も強いストレスに曝されているときなのです。

【左写真】
【実験と観察2】敵がいなくても、上空を確認する行動を頻繁に繰り返している様子です。
ペットとして、毎日安全に暮らしていて、敵のことなど知らないはずなのに、
誰からも教えてもらわないのに、
草原に放したハムスターからは、最大級の緊張状態で警戒態勢をとる野生の本能がほとばしるように感じ取れます。


≪ストレスは本能と習性から発生する≫

≪解明できたこと≫
地上に出たとき敵を警戒する最高度の緊張状態=ストレスは、 ハムスターの本能と習性から発生すると言うことが解りました。


つまり、巣穴から出たら、少しの油断もできません。そのために、 【敵を警戒する最高度の緊張状態=ストレス状態】のスイッチが 自動的にONになります。
これは全てのハムスターに起きることです。
なぜ全てのハムスターの警戒スイッチが自動的にONになるか?
スイッチが無い、あるいは地上にいる間にスイッチが切れてしまうハムスターは、 襲われて食べられてしまうのでその子孫は残らない、と考えられるからです。

≪まとめ≫
ハムスターのストレスは
◎どこで ⇒ 巣穴の外=地上。
◎いつ ⇒ 巣穴の外に出ている間は途切れることなく持続します。
◎どのような ⇒ 身を護る本能により自動的に働く警戒態勢に伴う緊張=ストレスです。
緊張度が高ければ高いほど生存率が高まりますが、蓄積すれば健康を害するほどに強いストレスです。

≪ストレス消化のシステム≫
しかし、ひとたび地下の巣穴に入ってしまえば、緊張が解けてホッとします。
そこは安全な自分の家です。
寝室、食料貯蔵室、トイレ専用の部屋など、機能的に作り分けたそれは人の家の機能にとてもよく似ています。
巣穴の中のハムスターは安心して食事をし、熟睡することが出来、リラックスします。
このように野生のハムスターは、巣穴の中でリラックスすることで、 巣穴の外で受けた強度のストレスを和らげ・消化してバランスをとっていると考えられます。

このことは、【地下の巣穴の中でリラックスできるからこそ、 外に出たときに高度の緊張状態を維持し続けることができるのだ】とも言えます。


実験の結果、写真のようにペットのハムスターにも、野生のハムスターと同じように、 自動的に警戒態勢になる本能がしっかりと受け継がれていることがわかっています。
異常な音や振動に反応して瞬時に避難行動をとるのは、この警戒機能が正しく働いているからです。
巣穴つまりくつろげる家が無い飼育環境で飼育されているハムスターの本能が
今自分がいるところは『家の外』と感じてしまったら、このストレスがずっと持続することになります。
そしてストレスは次第にハムスターの中に蓄積してしまいます。

蓄積の兆候は、
【初期段階】
●ケージなどを一心にかじり続けるなどの奇行が見られます。
●人を噛みます。
ストレスの無いハムスターにはこれらの症状はありません。
【重度】
●偏食・過食になります。
もともと備わっている〔必要なものを必要なだけ食べるというシステム〕が壊れます。
【危険】
●消化器や皮膚などの病気に対する抵抗力が低下します。
などとして表れます。
これらの兆候は、良く観察していれば、初期の段階で気づくことができます。



飼育ケースにくつろげる家つまり【地下の生活環境】を整えてあげることで、 ハムスターはストレスを自分で消化することができ、健康な生活をするようになります。
巣穴の中に入ると【敵を警戒する最高度の緊張状態=ストレス状態】のスイッチが自動的に解除されるので、 リラックスすることができるからです。
このときのハムスターは、無防備な寝姿など、明らかにリラックスしていることが誰にでも解る姿を見せてくれます。




この項は、ハムスターの最大のストレスについて述べました。 しかし、ハムスターには別にもう1つ重大なストレス源があります。それは食料貯蔵量不足のときのストレスです。
母ハムスターがせっかく産んだわが子を食べてしまうことがあるのは、このストレスが大きく関わっています。
このことは次の項で詳しく述べます。

  

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メニュー≪基本的な項目≫

■   前書
■1.『地下型の巣箱』方式のハムスターの新しい飼育方法T
■2.『地下型の巣箱』方式のハムスターの新しい飼育方法U
■3.巣穴の効果
■4.ハムスターのストレス
■5.ハムスターのストレス診断
■6.ハムスターが求める飼育環境
■7.ハムスターのオシッコ
■8.間違っていた【ハムスターの家】
■9.『地下型の巣箱』の機能
■10.管理者のひとり言
■11.初めてハムスターを飼う方に
■12.噛むハムスターについて
■13.飼育セット
■   あとがき

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