ハムスターの貯蔵行動の研究報告
何故貯蔵するのか?を解明しました
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1.結論
ハムスターにとって、食べ物を貯蔵するということは、生きるための行動であって、
貯蔵ができる飼育環境であるかどうかが死活問題であること。
貯蔵の行動は、【本能と習性】に依るもので、貯蔵ができない飼育環境に居るハムスターには強いストレスが生じる。
ハムスターの飼育に関する情報(飼育本やSNS)には、
ペットのハムスターに貯蔵をさせる飼い方の文献は、これまでには見当たらない。
始めてここで公開します。
ハムスターを飼育する皆様には、是非とも知っていただきたい情報です。
ハムスターを健康に飼育していただくために、このページの内容は自由にご使用ください。
文責はこのホームページの管理者に在ります。
2.ハムスターの貯蔵行動
↑≪ハムスターの貯蔵行動≫真っ最中のハム君です(動画)。
ハムスターの飼い方のステップ10以降で、
信頼関係が構築された時の貯蔵行動です。
警戒がないので、その場で、ヒマワリの種を剥いて中身だけを頬袋に入れています。
ひまわりの種の中身だけなら頬袋に一度に100個以上入れられることを学習しました。
仲良くなれば、皆さんのハム君もこのような行動を見せてくれます。
野生のハムスターが自分の家=地下の巣穴の中に貯蔵室を作って、そこに食べ物を貯蔵することは、皆さんもご存じのことと思います。
【ハムスターの胃の構造】
●ハムスターの胃は前胃と後胃に別れていて、吐き戻しが出来ない構造で、 ほぼ1時間で食べたものを消化する。参考文献 世界哺乳類和名辞典 平凡社1988胃がとても小さく消化が早いから、少しずつを何時も食べ続けるという食餌行動が特徴です。
狩りで捕獲した獲物を急いで食べて、つまり胃に収めて、あとでゆっくり消化する仕組みを持った、 食べ物を大量に飲み込むことが出来る犬や、冬眠する熊のように、 食い溜めをすることが出来無い構造なのです。
【間違っている情報】
ハムスターの食べ物の与え方で「朝と晩の二回与える」などと言われますが、犬や猫とはそもそも消化管の構造が違うということです。
ハムスターは常に少しづつ食べていなければならないのです。
【命を繋ぐ貯蔵食料】
ハムスターを良く観察すると、昼間でも巣穴=『地下型の巣箱』の中で食事をしている音が聞こえます。寝ていてもお腹が空けば起きて食事をしているのが分かります。数時間ごとに食べなければならないハムスターにとって、日中に食べるために巣穴の外に出る危険は冒せません。夜の間にあらかじめ持ち込んで置いた食べ物を食べるのが自然です。
しかも、巣穴の外に脅威があればしばらくの間は巣穴から出ることが出来ません。その間の食べ物も必要です。
【越冬に大量に必要】
冬眠をしないハムスターにとって、春が来るまでの食料を確保する必要があります。晩夏から秋に活発な貯蔵行動が見られるのはこのためです。【母ハムスターの育児のための食糧】
母ハムスターにとって、育児中に巣穴の外に出て敵に襲われてしまったら子供たちも死んでしまいます。そのために、雌のハムスターは大量に貯蔵する傾向があります。
8匹の子供を20グラムまで育てるのに、単純計算で160グラムです。
母乳化効率を50パーセントとしても、育児のために320グラムは必要ですし自分が食べる分も必要です。
自由に貯蔵させると、雌のハムスターは自分の体重の10倍位は貯蔵します。
【頬袋】
ハムスターに備わっている頬袋は、遠くで見つけた食べ物を大量に持ち帰るためにあります。【本能による行動】
≪ハムスターの貯蔵行動≫は【本能と習性】による行動ですから、ペットのハムスターにも全てのハムスターに例外なく観察することができます。
↑ 動画のハム君の貯蔵室です。
「ヒマワリの種」でいっぱいですが、食べ過ぎて肥満になるなどの心配は不要です。
【貯蔵する食べ物は】
栄養価が高い食べ物を貯蔵する傾向があります。「ヒマワリの種」がよく知られていますが、「玄米」無ければ「白米」、「蕎麦の実」、「ゴマ」なども好んで貯蔵します。
4.貯蔵はストレスの解消になる
ペットには飼育環境から受ける多くのストレスがあることが分かっています。このストレスは、ハムスターに限らず、動物園で飼われている動物には、自然界と違ったストレスが生じていることが分かっています。このことは近年、動物学者による『環境エンリッチメント』という学問の中で特に注目されるようになりました。
ペットのハムスターを観察研究した結果、ハムスターには『巣穴の三大習性』という行動があって、この行動が実現できないととても大きなストレスになることが分かりました。『環境エンリッチメント』と『巣穴の三大習性』が重なります。
貯蔵行動は、食べ物がなくなる冬の間に餓死しないために、すべてのハムスターのDNAに埋め込まれている【本能と習性】だからです。
『巣穴の三大習性』の一つが貯蔵行動です。
ハムスターは、貯蔵ができたことで安心して、また、貯蔵行動をしていることで安心しています。ハムスターは、自分で蓄えた食べ物の量が多ければ多いほど安心し、少なければ、採餌活動に励みます。そして、自分の縄張りの中で十分な量の食べ物が採餌できれば安心します。
そうでなければ、不安になりストレスになり、飼い主と仲良くなる心の余裕もなくなります。
今、自分の縄張りに食べ物が無ければ、不安になりとても大きなストレスになることが分かっています
ハムスターはペットの歴史がとても短く、ペット化されていないので、犬や猫のように、今なくても時間が来ればもらえるということを学習できていません。しかも、ハムスターはネズミの仲間特有の、胃がとても小さい動物なので、食いだめができないために、常に、少しずつ食べる必要があるため、食べ物が今ないと、ストレスになってしまいます。※
【貯蔵した食べ物は人の貯金と同じ】
貯蔵品はハムスターが生き続けるために絶対に必要な物で、人に例えたら生活費のようなもの、貯金通帳の残高と似ているのではないかと推測できます。十分な量の食べ物を貯蔵したハムスターは上手にコミュニケーションを取るようになります。
食べ物入れにたっぷりと食べ物を入れて置いてあげればストレス解消になります。
5.ペットのハムスターに貯蔵をさせてあげる方法
ここでは、『地下型の巣箱』を与えて貯蔵行動を促し実現させる方法をご案内しています。
● ペットのハムスターにも貯蔵行動が実現できる環境を作ってあげることが出来ます。
● 飼育セットの底に穴を開けて、その穴を巣穴にして、下に5室あるハムスターの家『地下型の巣箱』を置いてあげます。
● この『地下型の巣箱』はハムスターの貯蔵行動を促すように設計してあります。すべてのハムスターが貯蔵行動を見せてくれます。
● 『地下型の巣箱』の環境が整ったら、ハムスターの飼い方を参考にしてステップ10まで進んでください。
●コミュニケーションが取れるようになったら、「ヒマワリの種」・「玄米」(精米でも良い)などを
● 夜中に外出ができる環境なら、
、いろいろなところに食べ物を隠しておくと、必ず見つけて自分の家に持ち帰ります。
貯蔵が大量になったら、貯蔵した食べ物の回収を参考にしてください。
貯蔵行動が実現したハムスターは心身ともに健康になり、皆さんと楽しくコミュニケーションをとる心の余裕を持つようになります。
≪ハムスターの食べる行動に関する報告などを下記にまとめました≫
●食べ物に対するハムスターのふたつの行動≪研究報告≫
●食べ物の与え方
●ハムスターの貯蔵行動このページです。
●ハムスターの『巣穴の三大習性』
●貯蔵による肥満を心配する方へ
